整骨院と接骨院の違いはなに?整体院や整形外科との違いも解説

整骨院情報

「整骨院と接骨院って何が違うの?」

患者さんからよく聞かれる質問のひとつです。
実はこの2つは、「整骨院」と「接骨院」は名称が異なるだけで
どちらも、国家資格である「柔道整復師」が開業した施設です。
院で行われる施術に違いはありません。

また法令上で使用が許可されている名称は「接骨院」も「ほねつぎ」「柔道整復院」などです。
厳密にいうと、整骨院と名称を付けることは違法になります。

しかし便宜上、一般の方にわかりやすく認知されやすいとの理由から整骨院との名称も許可されることが多くなっています。

つまり、「整骨院」と「接骨院」は名称の違いだけで内容に違いはありません。

例えるなら、「自動車」と「クルマ」のような関係です。

整骨院・接骨院は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)対して柔道整復術を施すことで、患部の自然治癒力を高め治癒を目指します。

具体的には、主に次のようなケガや痛みに対応します。
■捻挫、打撲、肉離れ、挫傷
■骨折・脱臼の応急処置
■スポーツ外傷
■交通事故や労災によるケガ
■急に痛みの出た首・肩・腰の症状

これらはすべて外傷性(ケガが原因)の症状ですので整骨院で対応可能な症状になります。

明確な原因がわかるようなケガと考えていただければよいです。

柔道整復師が施術を行う際、急性・亜急性の外傷性損傷であれば
健康保険の適用が認められます。
たとえば以下のようなケースです。
■昨日、階段で足をひねってしまった(捻挫)
■部活で太ももを痛めた(肉離れ)
■転倒して肩を打った(打撲)

※慢性的な肩こりや腰痛などの原因が明確でない痛みは保険適用外となります。
その場合は自費施術(自由診療)での対応になります。

整骨院での健康保険取り扱についてはこちらをご覧ください

整骨院・接骨院と整体院の違いは何でしょうか?

整体院では整骨院・接骨院とは違い、国家資格を持っていない人(整体師)でも施術を行うことができます。
整体院で柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の国家資格を持った人が施術を行うこともありますが、学校に通って専門知識を学習しておらず、試験なしで名乗れる民間資格しか持っていなかったり、無資格の人も施術を行っている可能性もあります。

また整体院の施術でケガに対する施術は対応できず国家資格でなく、保健所に施術所としての登録がないために健康保険を適応することができません。

施術の内容についてはこれを行うといった決まったものはありません。

どんな整体院を目指すのか次第になります。
■リラクゼーション目的のもみほぐし
■美容目的の骨格矯正、小顔矯正
■ダイエットメニュー
■慢性痛専門に腰痛、肩こり改善のための施術

院によって施術のやり方や方針には大きな違いがあります。

ちなみに「マッサージ」という名称は「あん摩マッサージ指圧師」の資格を持っている人のみが行うことができるので「整体院」と「マッサージ」は別のものであるということも注意しておきましょう。

整骨院と整形外科、整体院との違いはこちらをご覧ください

整体院は資格がなくても開業できる

いわゆる整体師と呼ばれる方が働いています。

整体師は、民間資格といって国家資格とは違い自身でいつでも名乗ることが出来る資格です。

整体院の中には、国家資格(柔道整復師や理学療法士)の資格を保有しているが整体師として活動している方もいる。

整体院では主に、筋肉や関節のバランスを整え、血流や姿勢の改善を目指します。
ケガをしない痛みの出ない体にしていくのが目的であることが多いです。
リラクゼーション目的の施術も多く、「治療」ではなく「ケア」という位置づけであることが多いです。

整骨院・接骨院と比較されているのが整形外科です。
どちらも「身体の痛みを治す」という大きな枠組みでは同じですがですが、医療の立場がかなり異なります。

お医者様にしかできないことは、かなりあります。
逆に柔道整復師の可能な業務はすべてお医者様は許されています。

整骨院と整形外科の違いについてはこちらをご覧ください

整形外科は医師が診断・治療する医療機関

整骨院・接骨院と整形外科の違いが判らないという人もいるかもしれません。

整形外科は医師が在籍する病院・クリニックであり
レントゲンやMRIなどの医療機器を用いて精密検査をすることが可能です。
また、飲み薬の処方や注射、手術などを行い医学的治療が可能です。

整骨院は「手技による保存療法」であり

整骨院は、医療行為ではなく自然治癒力を高める手技療法が中心です。たくさんの物理療法で対応する院もあります。

※骨折や脱臼などは、原則として医師の同意のもとで施術します。

整形外科と整骨院は、役割を分担しながら医療連携するのが理想的です。

例えば、整形外科で診断を受けて、整骨院でリハビリや日常生活のケアを受けるという流れも一般的です。

実際に自身の勤める院では、骨折後のリハビリを近隣の整形外科の先生に同意をもらい任せていただいている患者様もいます。

整形外科では手術が必要となる場合を除いて、診断や投薬のみで診療が終わってしまう場合も多く、整骨院・接骨院と比べて時間をかけて施術を受けるといったことは少なくなるでしょう。

手技(もみほぐし、骨格矯正など)や物理療法(電気)といった施術をメインに受けたい場合は、整骨院・接骨院が適していると考えられます。

■整骨院と接骨院は呼び名が異なるだけで、施術内容に違いはない
■整骨院と接骨院は柔道整復師が施術する施術所のことである
■整骨院・接骨院は保険診療が可能である症状もあるが整体院での施術は保険適用外で完全自費になる
■施術がメインとなる整骨院・接骨院と異なり、整形外科は医師による診断と薬の処方がメインになる

「怪我の処置をしてほしい」
「精密検査をして診断してほしい」
「もみほぐしてリフレッシュしたい」
など、患者様の要望によって、どの治療院が適しているかが変わってきます。

TAKE先生
TAKE先生

整骨院・接骨院、整体院、整形外科の各々の違いをしっかりと理解して選択してください

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