腰痛は多くの人が経験したことのある不調であり、程度は様々ですが、身近である分軽視されがちかもしれません。
腰痛と言っても痛い場所が患者様によって違うこと
病院の先生の診断が違い症状名が違ったりすることのある幅広い症状です。
整骨院、整形外科、整体やマッサージに通ったり
湿布、市販の痛み止めなどで痛みを誤魔化したりして過ごす方も多いのではないでしょうか。
実際に整骨院にも多くの腰痛を訴える方が来院されます。
しかし腰痛の中には内臓疾患や骨そのものの疾患が関わっている場合もあるのです。
実際にはどんな症状が隠れていることがあるのか?
どういう症状が起こることが予想されるのか?
まとめていきます。
内臓疾患による腰痛の場合
内臓疾患であれば
消化器系(胃・十二指腸、肝臓、膵臓)
泌尿器系(尿管系、腎臓、前立腺)
婦人科系
循環器系(心筋、大動脈)などの可能性があります。
もちろんこれらの疾患には腰痛以外の症状も出現します。
しかしもしかしたらと患者様から相談されることも多くあります。
やはり痛みが強い場合には、心配になるものです。
消化器官系の疾患による腰痛の場合
消化器系であれば、腹痛を伴いお腹から腰に掛けて全体が痛いこともあります。
また血便、嘔吐なども出ることがあります。
泌尿器系であれば、排尿障害や血尿、婦人科系であれば、おりもの量の増加や不正出血などが伴います。
また、循環器系の心筋梗塞であれば、締め付けられるような背中や腰の痛み
解離性腹部大動脈瘤であれば、腰や下腹部の激痛などが特徴です。
ここまでの兆候があれば気が付くこともあると思いますが、腰痛だけのものもありますので注意が必要になります。
見分け方
体を動かしたときにだけ腰が痛む場合
基本的に、身体を動かした時だけ痛む場合は
腰の椎間関節や筋肉が原因の腰痛である可能性が高いとされています。
動作に伴う痛み
朝起き上がる際の痛み
前屈時の痛み
などです
そのため、少し様子見ると(一ヶ月ほど)様子を見ると痛みが治まることが多いでしょう。
ただし、悪化したり長引く場合は整形外科を受診しましょう。
常に腰が痛い、または痛みが増していく場合
一方で、同じ姿勢でも痛みが変わらない場合や数ヶ月スパンで徐々に痛みが増していく場合。
また安静時痛と言われ、何もしていないときにも痛みが強くある場合には
内臓疾患が原因の場合があるので、注意が必要です。
発熱、体重の減少がみられる場合
微熱や上で述べたような他の症状がある、体重の減少がみられるといった場合も、早めに病院を受診しましょう。
特に、50歳以上で慢性的な腰痛を抱えている
癌の既往歴がある方で気になる症状がある場合
整形外科やかかりつけ医に相談するようにしてください。
一度、精密検査をお勧めいたします。
実際に整骨院でも先生が違和感を覚えて病院の受診を促したところ見つかったという報告されています。
骨にがんが転移したことによる腰痛の場合も
転移性は他の箇所で最初に発生した悪性腫瘍が転移したもので、癌で亡くなる症例の30%に骨への転移があると言われています。
その中でも、腰椎への転移が多いため、腰痛が症状として出ることが多いのです。
転移性の場合は放射線などの化学治療が選択されることが多いですが、手術が適用されることもあります。
がんによる痛み、内臓の影響による痛みは、夜間痛と言われ夜の痛みが強くなります。
そのため、こういった癌の既往症があり、痛みがひどくなったり、じっとしていてもよくならないような腰痛が起こった場合は、早めに主治医に相談するようにしましょう。
まとめ
腰痛には、様々な種類があり、一般的に整骨院で対応できるものと内臓由来の痛みがあります。
見分け方としては
動作に伴うものは、筋肉性、関節由来の腰の痛みの可能性が高いので整形外科、整骨院に通院する。
※安静時痛があるものは、注意しなければいけない
特に【夜間時痛】があるもの
長期間に及ぶ痛みが強くなるもの
痛みだけでなく、体重減少などの体に兆候が現れたら注意する必要が高い

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