健康はコツコツ複利のように積み上がる
私は、健康はコツコツ複利のように積み上がるものだと考えています。
良いも悪いもどちらであっても積みあがっていきやがて大きな結果として現れるものと考えています。
私たちは日常生活で仕事・家事・育児など、目の前のことに追われて「自分の健康」を後回しにしてしまいがちです。
痛みが出たとき、病気になったとき、何らかの不調を感じてはじめて
健康の大切さに気づく方も多いと思います。
健康はある日“突然”悪くなるものではありません。
今日の不摂生が、明日の不調に直接つながるわけではありません。
しかし、数日、数週間、数ヶ月、数年、数十年という
「少しずつの積み重ね」が、やがて大きな力となり体に現れます。
健康もお金と同じで、“複利”で増えるものです。

良い習慣をコツコツ積み重ねていけば、気づいた頃には何歳になっても不調なく動ける体であるのに対して反対に、悪い習慣を放置すれば、それも複利のように積み上がっていきます。
健康は「積み上げ型の資産」
「最近、疲れが取れにくい」
「寝てもスッキリしない」
「昔より姿勢が悪くなった気がする」
「健康診断で要注意と診断されてしまった」
これらは一日で起こる変化ではありません。
日々の姿勢、食事、睡眠、ストレス、運動量など、あらゆる要素の“積み重ね”です。
体は常に結果を教えてくれます。
今の体調は、過去3ヶ月〜6ヶ月のあなたの生活の結果なのです。
コツコツの力は“複利”で返ってくる
お金の世界では、元本に利息がつき、その利息にも利息がつく雪だるま方式と呼ばれたりします。
それが「複利の力」と呼ばれます。

健康や体の状態もまったく同じ理屈と考えています。
例えば
1日10分のストレッチでも、1年続ければ約60時間。
1日15分歩けば、1年で約90時間の有酸素運動になります。
「これくらいで変わるの?」と思うような小さなことでも
続けることで体は確実に変わるのです。
サプリメントは【補助】として考える
食の欧米化と言われ現代人はどうしても必要栄養が不足したり偏りがちになります。

仕事や多忙で外食が続いたり、疲れて食欲が落ちたりすることもあると思います。
そうしたときにサプリメントや補助食品はとても助けになります。
ただし大切なのは、サプリ類はあくまで“補助”であるということ。
食事の代わりではなく、あくまで“補助”です。
基本はバランスの良い食事。
そして「自分に足りない栄養素」を理解した上で、必要なものを取り入れる。
プロテイン摂取は、当院でも患者様にお勧めしています。
食事以外から栄養素を取り入れる
足りない栄養素を補ってくれる
■デスクワークが多く肩こり・頭痛がある方 → ビタミンB群
■日中に眠くなる・集中できない → 鉄・亜鉛
■疲労回復を早めたい → ビタミンC・E、マグネシウム
■筋疲労や体の痛み→タンパク質
といった形です。
安易に“これが良いらしい”で選ばず、自分の体と相談しながら取り入れるのが理想です。
睡眠は「最強の治療」
どんな治療をしても、どんなサプリを飲んでも
睡眠が足りないと体は回復しません。
体の修復は、睡眠中にしか行われません。
筋肉・神経・ホルモンバランスの調整、すべてが睡眠中に起こります。
特にゴールデンタイムと言われる「22時〜2時」は
成長ホルモンが最も分泌され、筋肉や細胞が修復される時間帯とされています。
理想は6時間~8時間前後の質の良い睡眠がよいとされています。
■寝る前のスマホを控える
■部屋の照明を落とす
■お風呂上がりにゆっくり呼吸を整える
上記でも睡眠の質は格段に上がります。
栄養は摂取と吸収率
「野菜を食べたり栄養に気を付けているのに、なぜか疲れが取れない」
そんな方は意外と多いです。
実は、栄養は摂取量よりも吸収率が大事。
腸が疲れていたり機能が低下しているとどんなに良い食材を食べても体に吸収されません。
■よく噛むこと
■夜遅くに食べすぎないこと(8分目に抑える)
■冷たい飲み物を控えること
これだけでも腸の働きが大きく変わります
腸活いう言葉を知っていますか?
腸内環境を整えようというものです。
そして吸収率を上げるというものです
また、1日3食きっちり食べるよりも断食を推奨する声もあります。
実際には、自身の経験では断食をお勧めいたします。
16時間の断食は、負担も大きくかからないので良いと思います。
「1日2食+間食にナッツやフルーツ」など、
自分のリズムに合わせた食事の方が合う人もいます。
運動は「継続」こそ最強

体を整える上で、欠かせないのが「運動」です。
ただし、ハードなトレーニングをする必要はありません。
むしろ重要なのは、“無理なく続けられる運動”をすることです
たとえば、
■朝の5分ストレッチ
■駅の階段を使う
■家の近くを15分だけ歩く
■毎日10回の筋トレ
これだけでも十分。
ストレッチポールもいいと思います。
大切なのは、「できる範囲で毎日少しずつ」体を動かすことです。
体は動かすほど血流がよくなり、筋肉や関節が柔軟になります。
逆に、動かないと硬くなり、痛みや不調が出やすくなります。
運動は薬のように“効く”ものではなく、
習慣として“積み上がる”ものなのです。
理論的に考えることで、無駄を減らす
健康法やダイエット法は、世の中にあふれています。
しかし
「それが自分に合うかどうか」
「続けることができるのか?」
ということは冷静に見極めなければなりません。
大切なのは、すぐに目に見えるものではないので理論的に良いかどうかを判断すること。
■科学的に効果があるのか
■続けられる内容か
■体の構造に合っているか

そのために自身のTAKE先生ブログを活用してほしいと思います
SNSの一瞬の情報に流されず、自分の体の反応と経験者の意見を聞くこと
それが、遠回りに見えて一番の近道です。
まとめ
「細く長く」が最も強い
健康はマラソンのようなものです。
一時的に頑張るよりも、ゆっくりでも続ける人が最後に成果を収めると考えております。
「頑張りすぎない」「完璧を目指さない」
この2つが、長続きのコツです。
1日サボっても大丈夫。
翌日からまた始めれば、それでいいのです。
大切なのは、「続けよう」という気持ちを手放さないこと。
それこそが“健康の複利”を最大化する秘訣です。
10年後の未来の自分のために
健康は、贅沢でも特別なことでもありません。
あなたの未来を守る“資産”です。
今日の選択が、1年後、5年後、10年後の未来のあなたを作ります。
だからこそ!!
■睡眠を大切にする
■栄養を整える
■少しでも体を動かす
■自分を労わる時間を持つ

これを「毎日コツコツ」続けていきましょう。
そして体に不調を感じたときは、我慢せず専門家に相談してください。
私たち治療家は、あなたの努力が“無駄にならないように”支える存在です
健康は、今日の小さな一歩の積み重ね。
焦らず、比べず、コツコツと続けていきましょう。
それが、最高の健康法です。


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