ボキボキ整体の効果とは?音が鳴る理由や起こりうる危険性・注意点

健康情報

整体の中でも施術中にポキポキ鳴らす施術(ボキボキ整体)大きな音が鳴るやり方をする整体は、SNSで見たり一度受けたことがある方もいると思います。

一瞬でスッキリする感覚があるのでかなり【整体を受けた感じ】が出るので、気に入っている方も多くいる思います。

しかし一方でかなりの強度の施術になるので
「本当に安全なの?」
「音が鳴るのは骨が鳴っているの?」
骨や筋肉を傷めないか心配な方、怖さがある方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、施術中に鳴る音の正体からボキボキ整体の効果、注意したいポイントなどを解説まとめていきます。

整復した際に【ボキボキ】と音の出るような施術のこと指します。

カイロプラクティックの分野の施術方法です。(もともとはアメリカでの徒手療法)
骨格の歪みや関節の動きを整えることで神経機能を正常化して全身の回復力を高めることを目的にしています。

しかし、高度な技術が必要であり正確に行えるのは、わずかだけでしょう。


実際に1年目に自身の勤めていた大手の整骨院グループもボキボキ矯正を取り入れていました。
1か月くらい練習してすぐに治療していました。(笑)

自身は、あまり使っていない矯正なのでレベルは高くないです。
今までに私が出会った中で正確に決めることができると思ったのは2人だけです。

現在は、再現性を上げるために様々な道具が作られています。
危険性のリスク管理、施術効果の担保など一定水準を満たしてくれています。

骨を鳴らすのが目的ではない

カイロプラクティックでは、あくまで「関節の可動域を正常に戻す」ことが目的です。
その過程で関節内の圧力変化により「ポキッ」と音が鳴ることがありますが、
音=施術の成功ではありません。

実際には、骨に矯正をかけてわずかなズレを整復しようとしている。

「骨がぶつかって音が出ている」と誤解されがちですが、
※実際には関節液の気泡が弾ける音で、骨が動くことはありません。

音が鳴る理由は「キャビテーション」

ポキッという音は、関節内の関節液(滑液)に気泡が発生してはじける音で

「キャビテーション現象」と呼ばれます。

これは、関節を急に引き離したり圧力を変化させたときに液体の中の気体が一瞬で膨張・破裂することで鳴る音です。

関節の中には「関節腔」と呼ばれる小さな空間があり、その中に関節液(滑液)という潤滑液が満たされています。

この関節空の圧力が変化したとき、滑液中に気泡が発生して弾ける音が「ポキッ」という音の正体です。

この音自体は必ずしも悪いものではありませんが整復時「音が鳴る=良くなっている」と誤解されがちですが「音が鳴った=ズレが治った」というわけではなく、音が鳴ること自体が治療効果とは限らないです。

滑液はどうやって作られる?

関節の内側には「滑膜(かつまく)」という組織があり、ここで滑液が作られています。

この滑膜に適切な圧刺激を加えることで、滑液がじわじわと出てきて、関節の動きを滑らかにします。

イメージとしては、水を含んだスポンジを優しく押すようなものです。

一時的に以下のような感覚を得られることがあります。

■筋肉の緊張がほぐれたように感じる
■可動域が広がったように感じる
■スッキリ感がある

キャビテーションの力により一時的に関節が動かしやすくなります。
しかし、繰り返し関節に力を加え続けるとやがて関節が壊れてしまいます。

しかし、これらは神経反射による一時的な変化にすぎず、根本的な改善ではありません。

整復が正しく行われていないと一時的に緩解する程度にしか感じません。
また、整復が行われていても日々の生活動作での歪みが起こってしまいます。

施術の種類の中では、かなり強度の強い分類になりますので体にかかる負担ストレスも大きくなります。

関節や靭帯を傷つけるリスク

強い力で関節を動かすことで、靭帯や関節包が無理に伸ばされすぎたり、関節自体の損傷を起こすことがあります。
特に、頚椎(首)や腰椎(腰)の関節は神経、血管多くありリスクが高い部位です。

海外では、このようなポキポキ整体を受けてから亡くなられた事例もあります。
良い面だけでなくそれだけリスクがあることを知っていただきたいです。

※関節を無理に鳴らす習慣がつくと、逆に筋肉や靭帯が不安定になり、慢性的な痛みに発展することがあります。

結果的に長い目で見た際に「しつこい首・腰の痛み」になるケースもあります。

国家資格者や長くある信頼できる治療院を選ぶ

整体を受ける際は、身体構造を理解している専門家に任せることが大切です。
柔道整復師や理学療法士など、国家資格を持つ施術者であれば無資格者よりは、安心できる確率が上がります。解剖学的な知識が最低限あることが考えられるからです。

また、先生の経験も大切になります。どれだけの臨床経験があるのかです。
数多くの症例に対応していないと腕は上がりません。
いくら知識を取り入れても、練習をしても実際の経験にはかなわないです。

■ポキポキ整体の音は「キャビテーション現象」によるもの
■一時的にスッキリするが、根本改善にはならないことのほが多い
■無理な施術は関節や靭帯を傷め、逆効果になることもある

首や腰の痛みがあるときは、音を鳴らすことよりも、原因となる筋肉や関節の歪みを丁寧に整える施術が大切です。

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