週末起業・副業として“整体師”を始めるには?メリット・デメリットまとめ

就職・転職

まず初めになぜ週末起業・副業的に始めていくのかを考えてみてください。

いずれは、独立、開業を見据えてのステップとして週末起業・副業ならば賛成です。

最終的なゴールなく副業的に収入目的であれば他の副業をお勧めいたします。

また経験なく今から始めようとするのも現在の業界のライバルを見た時に限りなく勝算の低い勝負をすることになります。

一昔前は、整骨院、整体師は稼げると言われてきましたが現在は、かなりシビアな世界です。
よほど技術に特化している先生かある程度の規模感の整骨院グループでないと長く生き残るのが大変な時代になりました。

実際に自身の勤める治療院にも直近で2人ほど
ご自身で経営、運営する治療院が思うようにいかずに働きに来ている先生がいます。

始めやすさ

注目の一つ目は、始めやすさにあると思います。
金銭的にも時間的にも始めようと思えばすぐにできます。
業種的にも自分が施術して売り上げを作っていくので設備費や初期費用がほとんどかからないです。

具体的には?

■初期投資が少ない(ベッドと道具だけ)
→一般的な起業に比べ、高額な設備投資は不要です。
必要なのはベッドと基本的な施術道具、そして消耗品のみ。
この初期費用を抑えられる点は、週末起業の大きなメリットとなります。

■本業のスキルがそのまま活きる(経験値が収入に直結)
→新しいスキルを学ぶ必要はありません。
先生が整骨院治療の現場で培ってきた問診力、技術、そして知識は、そのまま副業の価値になります。経験年数=収益力と言っても過言ではありません。

■自宅の一室、レンタルスペース、あるいは出張整体院として、働く場所を自由に選べます。
本業に支障が出ない範囲で、土日の午後だけ、平日夜だけといった柔軟な働き方が可能です。
※実際には、患者様の状態に合わせて空き時間も使い診療しないといけないことになるので時間的自由はないと思います。

実際の運営には、さまざまなモデルがあると思いますがおおよそ
4つのパターンがあると考えます。 

①マンションやアパート、店舗を借りて運営する
②自宅の一室で運営する
③レンタルサロンにて施術を行う
④往診で患者さんのお宅に伺い施術を行う

①マンションやアパート、店舗を借りて運営する

週末起業でもマンションやアパート、店舗を借りて運営する先生もいます。
「デメリット」
初期費用がかかる
家賃などの固定費が発生する
→経営、運営において固定費は、必ず押さえたい項目です。
売り上げがあってもなくても、診療していてもしていなくても必ずかかってしまいます。

「メリット」
自分で自由に使える施術所があると時間的な制約なく使えるメリットは大きいと思います。
最大のメリットは、集客の部分でネットなどに所在地として載せられることです。
自宅とは違い確立した空間で対応できることです。

②自宅の一室で運営する

完全に部屋が確立していればよいですが、生活環境を通って患者様を招くのは、治療に向き合う気持ちには向き切らないことが予想できます。
「デメリット」
生活と切り離していなければいけない
住所等の個人情報を教えないといけない
→独身の先生でしたら問題ないかと思いますがご家族のある方は、なかなかご家族の同意も取れないかもしれません。
賃貸でお住いの先生は、もともと店舗として借りていない場合にはオーナーの許可が必要になります。
「メリット」
初期費用を抑えられる
固定費がかからない
移動時間がかからない
自由に365日24時間使える

③レンタルサロンにて施術を行う

「デメリット」
自由に予約が取れないことがある
→予約を確認してからレンタルサロンの空きを確認する必要があります。
使いたい時間に使えないことも多い
新規集客しずらい
→店舗を持たないのでネットからの集客が期待しずらい
「メリット」
使った分の料金なので固定費いらず
機材をそろえる必要がないので初期費用がかなり抑えられる

④往診で患者さんのお宅に伺い施術を行う

「デメリット」
時間的コストがかかる(移動が大変)
患者様のお住まいに上がり施術を行うので準備が大変で毎回道具の持ち運びがある
新規集客が困難になる(一定数往診を嫌う方はいる為)
「メリット」
4つ中で一番早く始められる
固定費がかからない

「保険治療中心」から「自費・根本改善」へ

「ケガの治療」から「予防・健康維持・姿勢改善」へ

同業他院との競争激化
■全国に整骨院・整体院が約15万件以上存在し、コンビニより多い地域も。
■参入障壁が低く、価格競争・広告競争・技術競争が激化。

高齢化社会と健康志向の高まり
■65歳以上の高齢者が全人口の3割を超え、「痛みを抱えながら生活する層」が増加。
■同時に「予防」「健康維持」「姿勢改善」など、未病ケア・セルフメンテナンスへのニーズが高まっている。

デジタル化・SNSの普及
■患者様がネット検索で治療院を選ぶ時代。
■Googleビジネスプロフィール・口コミ・ホームページ・SNSなど、オンライン集客力が経営を左右する。

【整骨院・整体院へのニーズの変化】

①「治す」から「整える」「維持する」へ
以前はケガの治療(受傷後の施術)がメインでしたが現在は慢性症状や姿勢・骨盤の歪み改善、パフォーマンスアップなどのニーズが拡大。
「痛みを取るだけ」ではなく「再発しない身体づくり」「生活の質向上」が求められていると感じます。

②自費施術・根本改善志向の高まり
保険施術だけでは経営が成り立たず、自費メニュー導入(骨盤矯正・猫背矯正・EMS・筋膜リリースなど)が進んでいます。
自費のみの整体も増えてきており患者様「多少高くても、しっかり改善したい」「根本から整えたい」という意識が強まっている。

③信頼・専門性・情報発信の重要性
患者様は「どの院が信頼できるか」をHPや口コミ、SNSの発信内容から判断し何件かと見比べながらかなり調べてから来院される。
「誰が施術するか」「どういう理念か」「何が専門か」を明確に打ち出す必要がある。

冒頭でもお伝えしたように目的が何のかによります。

将来を見据えて開業や独立を考えの先生でしたら会社に属しながら安全性がありチャレンジできるのでかなりおすすめです。
もし仮に失敗しても会社からの給料があるので急に生活が苦しくなることはないと思います。
完全に独立したら収入は0になります
会社員と違い決まった日に給料がもらえるわけではありません。

自身で経営や運営をしていくのに守備的に始めるのは、おすすめできます。

一方で、将来的に独立する気がなくただ副業として始めたい方にはおすすめできません。
広告で初心者でもすぐに稼げるようになりました。
みたいなものがありますが、そんなに甘くない世界だと思っています。
実際には、経験をどれだけ積んでもわからないことはあります。
すぐに経験が身につくわけでもないので一瞬良くても長続きできないことが予測できます。

実際に始めてみると


集客の壁に当たったり、リピート率や症状についての悩み、経営の部分での悩みなど様々な課題があります。

本業もありますので時間が足りなくなります。
空いている時間は、すべて使い本業後に遅くの時間から数人診療したり
休みの日には、一日診療
寝る間を惜しんでのポスティングやSNS,ホームページつくりなど
体力と精神的にストレスがかかります。
実際には、朝本業前にポスティング、休み時間にホームページつくり
夜に診療とポスティングなどの流れになります。

そこまでしてもやはり時間の兼ね合いで予約をとることができない場合もあります。
自分は、治療が好きな方なので自由に決まりなく診療できることは、かなり良いと思っています。


整体院・整骨院で働く場合の相場(時給・月収)について

収益例を見てみる

「儲かる」かどうかは、あなたの目標設定次第です。
現実的なシミュレーションを考えてみましょう。

①固定費、諸経費はいくらかかるのか?
②ご自身の目標がいくらなのか?(手残りベースで考える)
③ご自身の治療の評価はいくらもらえるのか?

①固定費、諸経費はいくらかかるのか?

家賃はいくらなのか?
ホームページや広告への固定費
電気水道、ネット環境などの変動費
を必ず見てください
この金額を超えてからが初めて利益になります。
①に対して総売り上げがマイナスであれば一生懸命治療しても苦しいだけです。

②ご自身の目標がいくらなのか?(手残りベースで考える)

①でかかる諸経費がわかると思います。
(実際には、税金があるのでもう少し変わりますが)

ご自身でいくら目標を立てるのかです

基本的な整骨院の売り上げ計算方式は
施術単価(○○円) × カルテ枚数(院の患者さんの数)× リピート数 (月に何回来院されるのか)ですが
※週末起業には、営業日数も計算に入れなければなりません。

一日当たり何人見れるのか
単価はいくらなのか

ちなみに
3500円(単価)×月8日(営業日数)×8人(平均来院数)

このくらいであれば、固定費を10万円以下にできれば10万円の利益は出せる計算です。

③ご自身の治療の評価はいくらもらえるのか?

特に単価設定では、あなたの整体師としての専門性とサービス内容を考慮することが重要です。

売り上げの目標ばかりではいけません。
実際に価値のある治療を提供しなければリピートされません。
分単価125円ほどであればやっていけると思います。
初めは、低く始めてあげてもいいと思います。

10分~15分で12000円の整体もあります
※分単価800円
経営不振でつぶれてしまいましたが

結論

固定費を抑えて自身の背丈に遭った料金設定ならば副業としての十分な利益は出せる
それをもとに患者様を集客し本開業に移していくことが理想的である

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